2008年12月11日

キャスティングの大切さをあらためて痛感する――『ネットワーク』

 
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パディ・チャイエフスキー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004-02-20
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 主要キャストであるピーター・フィンチ、フェイ・ダナウェイ、ウイリアム・ホールデン、ロバート・デュバルを筆頭に、出てくる俳優らが揃いも揃って暑苦しいほどに威圧感たっぷりの演技を繰り広げていて、思わず胸焼けしそうになった。

 自らの番組の低視聴率を気に病み、番組内で自殺予告したニュース・キャスターを中心に、テレビ界で生きる人たちのドロドロとした内幕を描いた社会風刺モノ。

 件のニュース・キャスターを演じたピーター・フィンチと、そんな情緒不安的気味な彼を利用し番組の高視聴率化を企てる冷徹女テレビマンを演じたフェイ・ダナウェイは、アカデミーの男優・女優賞をそれぞれ獲得したらしいが、それも納得だ。
 
 なにしろ、こんな特濃ソースばりに濃ゆい演技を見せつけられたら、アカデミー賞のひとつやふたつ差し上げないわけにはいかないだろう。仮に差し上げていなかったら、とんでもないことになったはずだ。この鋭くも威圧感たっぷりの眼差し(上画像参照)で、選考者は一生涯、睨まれ続けただろう。あと、ビデオテープのツメを勝手に折られたりとか、そんなようなこともされていただろう。

 嫌だ。
 そんな経験、誰だってしたくないに決まっているではないか。

 それにしても、本作に限った話ではないが、いろいろと映画を観ていて、あちらの映画は本当にキャスティングというものが的確だなあと、つくづく思う。べつにあちらの映画をことさら贔屓するつもりはないが、これが日本の映画となるとなかなかそういうわけにはいかないものである。

 たとえば、主役が、いわゆる「かっこいい人」だったとする。

 むろん、「かっこいい人」にもいろいろいる。

 かっこよくていい人もいれば、かっこよくて悪い人だって当然いる。さらには、かっこよくて面白い人、かっこよくてダメな人、等、「かっこいい人」にもいろいろなバリエーションがあるわけだ。

 で、じっさいあちら映画は、かっこよくていい人の役には、いかにもかっこよくていい人っぽい俳優を、かっこよくて悪い人の役には、これ以上ないくらいかっこよくて悪そうな俳優を、といったふうに、まさに適材適所な感じで見事にそれを果たしているケースが数多く見られる。で、その結果、「かっこいい」だけではない「なにか」を、映画を観終わった我々は、気持ちよくお持ち帰りすることができるのである。

 そこが、「とにかく、かっこよければすべて良し」みたいな、内容ではなく俳優ありきで作ったとしか思えない作品ばかりが横行する日本映画との、埋めたくても埋められない差であるような気がしてならないわけだ。

 もちろん、そんなものは演じる役者の力量によってある程度はどうにかなるものではあるだろう。
 が、人間には本来から備わっているムードというか「色」みたいなモノがあるわけで、それは、演技とかいう、あくまでもかりそめの表現でしかないシロモノで乗り越えられるレベルの類では、おそらくない。
 その結果として、いわゆる「ミス・キャスト」というのものが生まれてしまうわけだ。

 たとえばの話、本作のニュース・キャスターを、ピーター・フィンチではなくエディ・マーフィ(とりあえず両者の生きている時代とかは無視して)が演じていたらどうか。あるいは、ウディ・アレンだったらどうか。おそらく作品内における重厚かつ硬派なムードも、かなり違ったものになっていたはずだ。
 むろん、エディ・マーフィやウディ・アレンが薄っぺらい演技しかできないグズグズな俳優と申しているわけではない。ただ、この映画の「色」にちょっとそぐわない、と、そういうことだ。
 
 だから、あちらの俳優さんといえば、企業のCMというやつにはほどんど決まって出演しないことになっている。むろん、出演することによって余計なイメージが付くことを避けるためなのだろう。

 じっさい、我が国では、シュワルツェネッガーといえば「やかん」(※1)、スタローンといえば「ハム」(※2)になりかけたことがあった。 
 
 
 ※1〜シュワルツェネッガー@「やかん」CM
 
 
 ※2〜スタローン@「ハム」CM

 まあ、おそらくギャラがバカ高いうえ、

 「どうせ極東の島国のみで流れるCMだからダイジョーV!」

 とかなんとか、安易な気持ちで引き受けたのだろうが、甘い。
 きっと映画のことなどよくわからない田舎のおじいちゃんおばあちゃん方なぞは、いまだに
 
 「あんだって? シュワルツェネッガーだあ? ああ、あのやかんの外人さんね」

 と、そういうふうに認識しているに違いないのだ。
 
 と、ここまで書いてみて思った。
 
 こんな古い映画について語ったところでいったい誰が読むというのだろうか? 
 
 大体、この映画自体、アカデミー男優&女優賞を取っているのに、そこまで知名度があるとは思えないし(じっさい、自分も中古DVDショップで発見するまでこの映画のことを知らなかったし、2ちゃんねるにもスレッドがなかった)。

 なので、わかりやすく説明するためにここはひとつ、『踊る大走査線』を例にして話を進めると、ようするに、織田裕二演ずる青島刑事役を渡哲也が、いかりや長介の役を石原裕次郎が、そしてユースケサンタマリアの役を舘ひろしが演ずるようなものだ。
 
 そんなものは『踊る大走査線』じゃない。
 つーか、それは『西部警察』だ。

 とまあ、ともかく我が国の映画(あとドラマ)はキャスティングに関して、もうちょっとデリケートに扱っていただきたい、と、最終的に言いたいことはようするにそういうことだったりする。

 といって、ハリウッド版『ドラゴンボール』のキャスティングも、あれはあれで相当ひどかったりするが。
 
 『ドラゴンボール』に相応しいキャスティングと言えば、やはりどう考えてもこれだろう。

 『“亀田版”ドラゴンボール』
 
 ぜひ、このキャストで早急に作り直していただきたいと、願ってやまない。
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2008年11月17日

デ・パルマ祭り、開催中――『殺しのドレス』

 というわけで、『ミッドナイトクロス』に感動した勢いでレンタルして観たわけだが、唖然とした。

 日頃から夫に欲求不満を抱えていたおばはんが、ボーイハント目的で街へと繰り出し、で、念願叶って手頃な男とコトをいたしたと思ったら、直後に何者かによって殺害される、というなんともマヌケなお話であり、しかも、おばはんが殺されたその理由というのが輪をかけてマヌケな理由だ。

 とくに、美術館でひとりの男に照準を定めたおばはんがその男をおびき寄せようと四苦八苦するシーンは、この映画の中でもマヌケの極地と言えるシーンだが、無駄に凝っていて、そしてまた、意味不明なほどにやたらと長い。

 どんな情熱だよ!

 思わずそう問い詰めたくなってしまったのは俺だけではあるまい。

 しかし、少なくともありきたりなシーンを撮ってお茶を濁されるよりかはずっといいし、無駄と言えば確実に無駄なシーンだが、印象に残ったのもまた事実だ。

 じっさい、そんなこのうえなく無駄としか思えぬシーンについて、こうして30分以上もの時間をかけながら延々と書き連ねている時点で、すでにデ・パルマ先生の術中に見事はまってしまったということなのだろう。
 悔しいが俺の負けだ。

 で、まあ、勝つだの負けるだのどうでもいい問題はひとまず置いて話を戻すと、そんなマヌケなシーンの連続でありつつもサスペンス映画として最後まで緊迫しながら観ることができたのは、やはり独創的でありながらもちゃんと怖いカメラ・ワークの功績がなによりも大きい。
 
 というか、このカメラ・ワークがなければあやうくうんこ映画になるところだったろう。

 そういった意味で、これは、いかにどうしようもなくマヌケなお話であっても、撮りようによってはもの凄く怖いお話にできる。
 そんなことを教えてくれている映画なのかもしれない。
 
 あと、音楽も良い。
 どうしようもなくマヌケな場面であるはずなのに、美しくて儚いサウンドが無駄に緊張感を煽りまくっていて、ひじょうに効果的だった。

 事実、この映画の音楽に笑点のテーマ曲が使用されていたとしても充分ドラマとして成立していたはずである。
 しかしそうはならなかったのは、デ・パルマ先生の目的がコメディ映画ではなくサスペンス映画を撮ることであったからだ。というか、それ以前にデ・パルマ先生が笑点のテーマ曲なぞ知るはずがないのである。

 結局、褒めてるんだか貶してるんだかよくわからぬ文章になってしまった。
 いや、じゅうぶん褒めているつもりなんだが、伝わっているかが心配だ。

 しかしまあ、最後に話を戻すと、現実に起こっている事件にしても、その実、ほとんどがまぬけだったりするわけで。

 たとえば、なにか大きな事件が起きたとき、当然その事件をテレビのワイドショーなんかが取り上げる。すると、そのVTR中には決まっておどろおどろしい音楽が付け加えられているようになっている。
 
 まあ、視聴者の興味を煽るという意味でそれなりに効果的であるからこそああいう演出を行っているのだろう。
 
 しかし、やはりあそこはおどろおどろしい音楽などではなく、笑点のテーマを流すべきなんじゃないかと思う。じっさい、笑点のテーマ曲の方がしっくりくるはずだ。笑点のテーマ曲が無理ならば、藤波辰巳の『マッチョドラゴン』でもよい。

 なにかこれから悪さを起こそうとしている輩も、もし捕まった場合、自分がワッパかけられて警察に連行されていくその映像には笑点のテーマ曲か『マッチョドラゴン』が漏れなく付いてくる。

 これだけで犯罪率は格段に減ると思う。

 
殺しのドレス殺しのドレス
マイケル・ケイン, アンジー・ディッキンソン, ナンシー・アレン, ブライアン・デ・パルマ

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2008年11月10日

映画ノオト――『僕らのミライへ逆回転』『ホーリーマン』『ミッドナイトクロス』

『僕らのミライへ逆回転』
ジャック・ブラック目当てで映画館へ(公式サイト→こちら)。ラストの場面で不覚にも泣きそうになり、エンドロールでは鳥肌が立った。映画っていいな、と、しみじみ思わされる良作。観たあと無性にモノを創作したくなったし、町外れのあまり流行ってなさそうなレンタルビデオ屋にも行きたくなった。
 
監督は数々の名作PVを世に出したことで知られるミシェル・ゴンドリーで、当然のことながら音楽のセンスも素晴らしい。

それにしても、映画館の窓口で
「すいません、えーっと……『僕らのミライへ逆回転』……」
と口にしたときは、見方を変えれば受付のねえちゃんにプロポーズしているようでもあり、なんだかもの凄く恥ずかしい思いをさせていただいた。まことに残念なことに、受け付けのねえちゃんへのプロポーズは叶わなかったものの、ただ、本当に素晴らしい作品であったことは間違いなく、そんなわけでとくに後悔はしていない。

『ミッドナイトクロス』
なぜだかわからぬが俺という輩は夜のシーンが多い映画が無性に好きだ。
なので、レンタルビデオ屋で借りる映画がとくに決まってないときなどには、タイトルに「ナイト(NIGHT)」または「夜」という単語が含まれてないか、あるいは、それらが含まれてないまでもどこか夜っぽいタイトルではないか、はたまた、パッケージに夜のシーンが大量に写り込んでないか、といったふうにして、俺好みの「夜的映画」を探すようにしている。
 
なぜいきなりそんなことを書いたのかといえば、むろんこの作品の題名が『“ミッドナイト”クロス』(※原題『BLOW OUT』)であり、おまけにパッケージにも夜のシーンが多く写り込んだ、まさしく俺が好む「夜的な映画」であるからで、そんな大量の夜のシーンに加えて、洗練されたカメラ・ワーク、いかにも80年代っぽいちょっぴりチープなムード、悲痛きわまりない物語が混じり合った、独特の哀愁、せつなさが表現された唯一無二の傑作、であると思う。

で、早速、ネットでいろいろ調べてみたら、デ・パルマ先生の最高傑作は、曰く、この『ミッドナイトクロス』と、そして『殺しのドレス』という題名の作品である、とする一部の右翼民、というか右翼か左翼かよくわからないのでようするにファンということだが、とにかくそんなようなことをあーだこーだと主張している輩が結構いるらしい。なので、今度『殺しのドレス』という作品も観てみようと思う。

ミッドナイトクロスミッドナイトクロス
ジョン・トラボルタ, ナンシー・アレン, ブライアン・デ・パルマ

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2008年07月12日

『ゲゲゲの鬼太郎』実写版第二弾映画のキャスティングにもの申す

 『ゲゲゲの鬼太郎』の実写版映画第二弾が完成し、本日から全国の映画館で公開されているらしい。

 正直、ふざけるなという感じだ。

 以前に公開された第一作目のとき、「キャスティングがなってない」と俺がブログでダメ出ししたにもかかわらず、その教訓がまったく生かされてないのはどういうことなのか。

 まあ、誰も読んでなかったから教訓にもなんにもならなかったのだろうことは容易に想像できるところだが、それにしてもなんだかなあ、と思う。

 なぜウエンツ瑛士が鬼太郎なのか。
 どう考えても鬼太郎は小室哲哉に決まっているではないか。
 なぜTKを起用しないのか、さっぱり理解できない。

 むろんそれは

猫娘=田中麗奈
ねずみ男=大泉洋
砂かけばばあ=室井滋
子泣きじじい=間寛平


 という、前作をそっくりそのまま踏襲した配役にしても同様で、あまりのむごたらしい惨状に怒りを禁じえない。
 一言でいって、最悪である。

 まあしかしだ。以前ダメ出しした上で俺が提案したキャストは、いや考えてみたら、たしかにあれはちょっと無理があったかもしれないな、とは思う。

 猫娘役ににしおかすみこだなんて、今にしてみると、なんて安易きわまりない配役なんだ、と、じっさい思うし、目玉のおやじ=西川きよしって、単に「目玉」なだけじゃないか。言った俺自身、ありえないと思う。
 挙句には、適当な人間が思いつかないからといってTK繋がりというそれだけの理由で子泣きじじい役にマーク・パンサーを推したりしたわけで、さすがにこれはふざけすぎだと叱られたとしても、正直、返す言葉がない。

 というわけで、今回は真剣に本気出して考えてみた。
 以前提案したキャストを大幅に修正したもので、これこそが『ゲゲゲの鬼太郎』のパーフェクト・キャストであると断言する。第三弾を作るときはぜひ参考にしていただきたい。

鬼太郎=小室哲哉
猫むすめ=千秋
ねずみ男=さだまさし
砂かけばばあ=野村沙知代
子泣きじじい=坂口なんとかっていう元厚生労働大臣の人
ぬりかべ=デビッド・クルサード(千野なんとかという女アナウンサーでも可)
目玉おやじ=CG(声=クロちゃん)


 ついでなので、『スラムダンク』という漫画なんかも昔かなり人気があったはずなのになぜかいまだに実写映画化されないのは、やはり適当なキャストがなかなか思いつかないからなのだろう。
 というわけで、『スラムダンク』の実写版キャストも考えてみた。

桜木花道=照英
流川=ガクト
赤木キャプテン=チェ・ホンマン
赤木晴子=(思いつかなかったので適当な人気グラビアアイドルで)
宮城=m.c.A.T(ジブラさんでも可)
三井=お塩先生
安西監督=岸部シロー



 照英.jpg
 (↑いつまで経っても桜木花道役に内定せず、悲しみのために号泣する照英さん)
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2006年03月11日

「藤原嘉明(UWF)」という表記はいかがなものか〜藤原組長出演『お嬢だん』

  お嬢だん.jpg

 前々回『六本木ソルジャー』に続き、またしても藤原組長出演Vシネ作品の紹介となるのだが、ということはつまり、組長はVシネ界でかなりな売れっ子ということなのだろうか。

 わからない。それを考察するには、Vシネに関する私の知識があまりにも乏しすぎる。というか、Vシネについて詳しくてもべつに嬉しくないし、むしろ、そんなやついたら嫌だ。

 というわけで、このことに触れるのは金輪際なしにしていきたいが、今回問題にしたいのはまたべつのことだ。上に挙げたキャプチャー画像ではいまいちわかりにくいだろうが、じつはビデオのパッケージに載っているキャスト欄、その藤原組長の部分に、こんな記載がなされているのだ。

 「藤原嘉明(UWF)」

 いや。言いたいことは、わかる。当時藤原(組長)が所属していたプロレス団体、つまり「この人は『UWF』の人だよ〜ん」という制作者側による親切心からきた行為なのだろう。

 たしかにわかる。わかるがしかし、私のようにプロレスについてある程度の知識がある者なら容易に理解できるところだが、しかしながらプロレスについての知識があまり芳しくない者からすれば「UWF…? なにそれ? 食えんの?」という誤解を生むだろうし、勘違いがもっと過ぎる者なら「え…? UWF? FBIの仲間みたいなもん?」などと国際的な問題に発展することにも成りかねない。万一、この記載を目にした米国防省から難事件調査の依頼が藤原(元UWF)の元に入れば藤原(元UWF)にとっていい迷惑だろうし、そのことによって藤原(元UWF)の怒りを買えば、第三次世界大戦の引き金となることもどうやら避けられそうにない。

 まあ、仮にこうした記載方法が正しいとしよう。ということは、藤原(元UWF)と同じようにVシネにスポーツ選手が出演するときは、

 「ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)」

 「大空翼(南葛FC)」

 などといちいち表記せねばならないだろうし、あるいは

 「中田英寿(ベルマーレ平塚→ペルージャ→ASローマ→パルマ→フィオレンティーナ→ボルトン→東ハト)」

 みたいな感じに、所属先が複数該当する者が出演することともなると事態はますますもって複雑である。さらにこうなってくると俳優を本職にしている者たちへも、

 「大和田獏(ワイドスクランブル)」

 「ポップコーン正一(たけし軍団)」

 などと細かく配慮せねばならないだろうし、ましてこれが長い芸歴を持った俳優ともなると

 「錦野旦(にしきのあきら→デビュー→空に太陽がある限り→大ヒット→下降→スター→空に太陽がある限り→再ブーム→改名→錦野旦→空に太陽がある限り)」

 「西川隆宏(ドリカム→うれしはずかし朝帰り→紅白→脱退→DJ→覚醒剤→逮捕→新宿→帯広ナンバー→あの車、怪しいぞ→ちょっと車内調べさせて→あ、はい→覚醒剤→逮捕)」

 みたいに、スポーツ選手など比較にならないくらい複雑な経緯を辿っているのだから、相当に面倒なことこの上ない。むろんこうなってくると、

 「オーディオコンポ(アイワ)」

 「ジャンボジェット機(JAL国際便)」

 「コンドーム(サガミオリジナル)」

 などと、その作品に出演している「物品類」にも気を使わなければならないわけで、うわあ、めんどくせええええええええええ!! よもや取り返しのつかない事態になる前に、こうした風習をVシネ界は即刻取りやめるべきである。

 さらに、もうひとつ。これはVシネはもとより、一般の映画やドラマなどでも見られ、前々から気になっていたことなのだが、「友情出演」とはなんなのか。いい機会なので藤原(元UWF)を例にしてみるが、つまり

 「藤原嘉明(友情出演)」

 という表記である。

 いや、わかる。その作品の制作に関わっている者と該当の俳優が友人ということなのだろう。それはわかる。わかるがしかし、ではその俳優とどこのどいつが友達なのか。ビデオのパッケージはもとより、作品の中でもその説明が一切なされていないのはいかがなものか。一番有力なのは監督だろうが、ひょっとしたら脇役の俳優と友達だから出演となったのかもしれないし、あるいはエキストラのこの春幼稚園に上がるお子さんとの友情で出演と相成ったのかもしれない。というか、それは友情というのかという問題すらも定かではないのだ。いずれにしても、これらはあくまでも推測でしかないのであって、気になって仕方がないではないか。

 そして、もうひとつ。今回取り上げたこの『お嬢だん』のキャスト欄記載部分にもやはり見られるのだが、

 「根津甚八(特別出演)」

 この、「特別」というのは果たしてなんなのか。おそらく「特別な事情」があって根津は出演を決断したのだろうことは想像に難くないところだが、ではその「特別な事情」とはなにか。「監督に昼メシ(ローソンの鳥そぼろ弁当)をおごってもらったから」なのか。あるいは、「いつ行ってもレンタル中だったAVがやっと借りれたから、その祝いで」なのか。甚八が。わからない。謎だ。いずれにしても、こうしたわけのわからない風習は、即刻取りやめるべきである。

 というわけで、今回、かつてないほどの怒りをぶちまけさせてもらった。この怒りに免じて、ビデオの内容に一切触れなくたって、それはそれで見逃してくれてもいいじゃないか。
posted by とんち番長 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

ダンプが主役だった時代〜ダンプ松本主演『マルタの女』

  マルタの女

 大仁田主演の『弾丸教師』佐山主演の『六本木ソルジャー』、そして今回のダンプ主演『マルタの女』と、このホームページで紹介したビデオ作品のすべてがプロレスラーが主演であるのにいまさらながら気づいた。

 まったくの偶然である。これはどういうことなのだろう。私自身、思わず首を傾げるくらいであり、あまりにも傾げすぎて首が右斜め45度の位置で固まってしまい、心ならずも周囲から奇人扱いされる毎日だ。

 そしてそれが嘘なのはいわずとしれたところだが、本作は木曜ゴールデンドラマとしてテレビで放映されたものであって、大仁田の『弾丸教師』、佐山の『六本木ソルジャー』などと同種の、いわゆるVシネ作品ではない。べつにどうでもいいだろうし、実際どうでもいいが、とりあえずそのことを踏まえて、ドラマのあらすじをざあっと紹介したいと思う。

 『有沢家の主人・雄介(渡辺篤史)の大阪転勤が決まる。東京の自宅には雄介の母・クメ(初井言榮)と息子の俊彦(宮田恭男)が残り、雄介の妻・俊江(大川栄子)と長女・亜紀(加藤麻紀)が雄介とともに大阪に行くことになる。俊江は口うるさい姑と別居でき、せいせいした表情。雄介はクメのためにお手伝いを探す。そんな矢先、上司の山下部長(天田俊明)が花嫁修業をかねて、クメに自分の姪を仕込んでくれないかと声をかける。給料はいらぬとの好条件に雄介は飛びつく。そして、有沢家に姫子(ダンプ松本)があらわれる。姫子の姿を見て有沢家の人々は驚く。姫子は体重90キロを超える大女だったのだ――

 と、今回もビデオのパッケージ裏に書いてあるあらすじをそのまま載せたが、どうだろう。皆さんワクワクしてたまらない気持ちになったことと思う。せっかくなので、ここからは私の拙い文となってしまい申し訳ないが、もう少しあらすじを追ってみたいと思う。

 『雄介、俊江、亜紀が大阪へと転居し、ついにばばあ、息子、ダンプによる東京での共同生活がはじまる。早速、部長の言いつけどおり、料理、洗濯といった家事をダンプに教えようとはりきるばばあ。ところが、ドジで愚鈍なダンプはなにをやっても失敗ばかりである。当然、怒りにうち震えるばばあなのだが、「じつは腹が減ってるから元気が出ないんです」と言い訳するダンプ。仕方がないのでおそろしい量の料理をばばあたんまり食わせるも、今度は「食いすぎて動けません」と言い出すダンプ。「お前はオバQか」と思わずつっこみたくなる微笑ましい展開のなか、雄介が様子をうかがいに大阪から戻ってきたのであった。「なにをやってもダメで……あの娘、どうにかならんのかね」←(ばばあ)、「そういうなよ、母さん」←(建もの探訪)であって、がしかし、この会話をなんとも都合よく廊下の物陰で聞いてしまったダンプは、「いままでありがとうございました。さようなら」という書置きを残し行方不明に。そんな折、近所のガキが誘拐されたという話が舞い込む。「もしや自暴自棄になった姫子(ダンプ)がさらったのでは…」と疑いだすばばあ一同なのであった――

 と、このような感じであって、いかがだろう。「いくら自暴自棄でもんなことしねえだろ」と思う私の考えに皆さん同意していただけることと思う。いずれにせよせっかくなので、もう少しだけあらすじを追ってみたいと思う。

 『むろん、ダンプが犯人であるわけがないのはいうまでもないのであった。では、誰が犯人なのか――。ほとんど早送りしていたのでじつは私もよく知らないのだが、いずれにせよ、とにかくダンプが犯人ではなかったのである、それで良いではないか。で、いろいろあった挙句、ドジなダンプでありながらもその心根のやさしさが評判となり、なんだかわからないが近所の人たちに愛され、しまいには片思いだった美容院の店員(京本正樹)に「見かけではない、本当の美しい心に惹かれました」などとなんだかよくわからない理由で求婚されるという笑いが止まらない展開に。それはばばあたちも同じで、ダンプの人柄に惹かれ、一生面倒見ることを決意。ところが、である。なんと無情な運命であろうか、ダメなダンプをうとましく思い捨てたはずであった父親が倒れたとの報が。がしかし、心優しきダンプは、家業の酒屋を継ぐために故郷に戻ると宣言。「ありがとー姫子さん」「さよーならー」――。物語はなんとも悲しき結末でその幕を閉じるのだった――

 …なんつーええ話なんや……。あまりの感動に、逐一全部のあらすじを書き綴ってしまったやないけ。泣いた、私は。4回ほど。いや、5回だったかもしれないし、そしてそれはどうでもいいが、とにかく、この素晴らしくありえないストーリー、素晴らしくヘタなダンプの演技があまりに笑え涙が出まくり、もう笑い死にそうになった。大仁田、佐山、そして今回のダンプと、作品的にうんこなのはいうまでもないが、「ちがった意味で面白い」という意味ではどれも大当たりだ。まして、これが何年か前の地上波のゴールデンタイムで堂々と放映されていたというのだから震える。とにかく、プロレスラーが主演の映画なりドラマは奥が深いことを私は実感したのだった。

 それにしてもと思いを馳せるのがデブタレントの現状よ。デブタレントというのは相当争いが厳しいのではないか、と睨む私である。というのも、デブはその特有の気質で場を和ませる力があるからして、じつはテレビ界では非常に重宝されているのでは、と思う。たぶん。が、といって、「デブ特集」みたいな番組はべつにして、ひとつの番組に多数のデブが出演していたら、じつに暑苦しい。まして、一日中テレビにデブばかり出ているのも考え物だ。おそらく「10番組に1デブ」が限界といったところだろう。いやいや、これはかなり過酷だぞ。そういった荒波を「ものまねデブ」松村、あるいは「ホンジャマカデブ」石塚英彦や、「あっぱれさんまデブ」内山信二らが渡り歩いてきたわけで、かたや「プロレスデブ」のダンプはこの戦に敗れ去ってしまったのである。我々のあずかり知らぬところでこのような凄まじい戦いが日々行われているのだから、我々はもっとデブタレントのありがたみを心得ておくべきなのかもしれないし、またそんなことはないのかもしれないし、そしてデブといえば小学校のとき同じクラスだったデブが高校で久々に会ったらスマートなモテモテ野郎になっててなんかムカついた私であって、若槻千夏が素晴らしくゴリラに似てるのもまるでわからなく、そしてデブが素晴らしくデブなのもまったくわからなクロちゃんです☆(うまいオチが思い浮かばなかったのです)
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2005年03月17日

マンガ実写化するならオレに任せろ!in WEB〜『ドラえもん』『恐怖新聞』におまけで『キン肉マン』というか最終回だヨ!全員集合編

 いきなりでなんですが今回はまずこの画像からご覧いただきたいのだ!
 
 魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE 通常版
 
 どうです? いかがでした!? さあ! さあ!!さあ!!!さあ!!!!(卓球の愛ちゃんじゃないヨ!)

 そうなのです! なんと週間少年マガジンで好評(?)連載中の『魁!!クロマティ高校』がなんとも喜ばしいことにこのたびめでたく実写映画化されることとなったのですが、『クロ高』読者の方ならおわかりのとおり、これがありえないぐらいズッパマリの配役となっとるでございましょうや! この素晴らしすぎる画を一目見ただけで爆笑必至を確信した私であり、さすが『地獄甲子園』『ババアゾーン』で見事な配役選びを立て続けに見せつけてくれた雄大監督、いやもう、まさに映画人の鑑としか言えませんですね!!
 
 というように、金儲けばかりに目が眩んでるどこぞの愚映画人どもにはぜひ雄大監督のこのファイティング・スピリットを見習っていただきたいと強く思っている私なのですが、しかしながら、このような問題はじつはマンガのテレビアニメ化の際にも発生しているものですから頭を抱えて死にたくなってしまいます。
 
 賢明なる皆さまは、週間少年ジャンプで連載していた『ジャングルの王者ターちゃん』がテレビアニメ化された時のことをご存知でしょうか? 主人公のターちゃんの声を俳優の岸谷五郎さんが担当したのですが、これがまあ、まるでダメダメだったのです。や、五郎ちゃんが頑張ってるのは痛いほど伝わってきたのですが、いかんせん間の抜けすぎた声でターちゃんのイメージになんとも合ってなかったという。これは私だけではなしに他の方々も同意見だったようで、後日発刊された新聞の読者投書欄にターちゃんファンからの不満の声が掲載されていたのを何故か昨日のことのように覚えておる私であり、やはり「有名無名にかかわらず、ちゃんとイメージに合った役者を起用しやがれコノヤロー!」と力のかぎり叫びたくもあったりする私なのであります(最初はネタだったのですがなんだかほんとにムカムカしてきました!)。
 
 ちなみにこれはまったくの余談ですが、ドラゴンボールの主人公・孫悟空の声を担当している野沢雅子先生、じつはテレビで一番初めに放映されたドラえもんの声を担当されていたという驚愕の事実があるらしいです(※こちらのほうはファンの間で『旧ドラ』と言うとのこと)。次の放送から現在までに至っているドラえもん@セカンド・シリーズ、つまり『新ドラ』の声は皆さんご承知の大山のぶ代先生(※なんと先頃降板されてしまいましたね。残念でなりません)が担当されておりますが、仮に引き続き『新ドラ』のほうも野沢先生が担当されていたら…。

 「オッス!おらドラえもん!」

 こんな絵が浮かび上がってきてしまうのは仕方のないことでしょう。「もしクレオパトラの鼻が低かったら世界の歴史は変わっていただろう」みたいな、なんだかよくわかりませんがなんか有名らしい格言がありますが、いやはや歴史というのは実に恐ろしいものですね。
 
 さてさて、なんつったわけで今回はいま話題に上がった『ドラえもん』、それから、つのだじろう先生によるホラーマンガの金字塔『恐怖新聞』のベストな配役を決めていきましょう。
 
 まずはドラえもんですが、ここは愛嬌たっぷりで今やお茶の間の人気者、ホンジャマカの石塚英彦なんて宜しいんじゃないでしょうか。あの眩いほどの笑顔で「ぼぉくドラえもんでぇ〜す」なんて言われたら、こっちもなんだかなんでも叶えてくれるような気がしてしまいますもの。のび太にはプロ野球ヤクルトスワローズの古田、と言いたいところではありますが、それではあまりにもベタなので、ここは未だにイジメられキャラで引っ張っている野々村真が望ましいかと思われます。ヒロインのしずかちゃんには才色兼備ってことで仲間由紀恵がグッド。キツネ目のスネ夫にはキツネ目のダ・パンプ・SHINOBU(なんと先頃逮捕されてしまいましたね。よくわかりませんがまあなんか残念です)で。そして、このマンガの影の主人公ジャイアンにはもちろんそう! 安岡力也さん! ありがとござーす!! 顔つき、体つき、性格、ホタテマン、内田裕也と、なにからなにまで完璧です。まあこの配役に文句のある輩はいないでしょうが、少しひねって新日本プロレスの永田なんてのもなかなかイカしてるかもしれませんですネ。
 
 続いて、恐怖新聞の主人公・鬼形礼少年役には、またまたきました!ジャパニーズベストへなちょこアクター吉岡秀隆!! この人しかいません。毎日届けられる恐怖新聞にオロオロする吉岡君の姿を想像するだけでズッパマリです。んでもって、その鬼形礼を苦しめるポルターガイスト役にはサッカーの中村俊輔で決まり。いや、とにかくソックリなんですねお顔が。このあれで実現したら『リング』やら『呪怨』だのの怖さなど目じゃないと確信してる私であり、ぜひ実写化をと願わずにはいられません。
 
 のようなわけで!

 本シリーズはこれにてとりあえず終了とさせていただきますが、皆さんお楽しみいただけましたか? 私のこの訴えを機により良きマンガ実写映画がつくられることを祈りつつ、また、毎回クソ長い文ばかり書いてるけどはたしてほんとに読んでいただけてるのかなんて心配もしつつ暫しオナニーに耽るとします。ほんじゃ、次のくだらない話で会おーネ!

 
★本日のまとめ
「私が考えた『ドラえもん』主要キャラ・ベスト配役」
ドラえもん=石塚英彦(ホンジャマカ)
のび太=野々村真(世界ふしぎ発見)
しずかちゃん=仲間由紀恵(ごくせん)
スネ夫=ダ・パンプのSHINOBU(逮捕)
ジャイアン=安岡力也(ホタテ)OR永田(新日)

「私が考えた『恐怖新聞』主要キャラ・ベストな配役」
鬼形礼=吉岡秀隆(純)
ポルターガイスト=中村俊輔(サッカー)

★おまけ
「私が考えた『キン肉マン』主要キャラ・ベストな配役」
キン肉マン=宍戸開(感じ的に)
ミートくん=えなり(なんか役者がかぶってばかりですみませんが)
キン肉パパ=宍戸錠(リアル親子ということで。西田敏行もアリっちゃアリ)
キン肉ママ=黒木瞳(これも感じ的に)
テリーマン=デーブ・スペクター(まあ米人だし、なんか面白そうなので)
ロビンマスク=岩城滉一(スカしてる感じが「ぽい」かなと)
ウォーズマン=高倉健(無口と言えばこのかた)
ネプチューンマン=ハルク・ホーガン(言わずもがな)
ラーメンマン=私の家の近所にある古本屋の店員(いやそっくりなのマジで!)


  デーブスペクター
 ↑悲願のテリーマン役のため日夜役作りに励むデーブ・スペクターさん
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2005年03月14日

マンガ実写化するならオレに任せろ!in WEB〜『ドラゴンヘッド』その他編

 さて、今回もしつこくマンガを実写映画化する際のベストな配役を勝手に決めていこうと思っている私なのですが、では実際にマンガ実写映画として既に公開された作品はいかなる配役となっていたのでしょうか。少し検証してみましょう。
 
 まずは、昨年公開された『忍者ハットリくん』。言わずと知れた藤子不二夫A先生原作の忍者マンガの傑作が実写映画化されたわけですが、主人公のハットリくんには香取慎吾、ケムマキにはガレッジセールのゴリが起用されました。ハットリ=香取は、明るくおとぼけなハットリくんと香取慎吾のキャラクターが上手くマッチしていて、かなりベストな配役と言えましょう。しかしゴリはいけません。いぢわるさが足りません。やはりここは同じお笑い芸人でも、容姿・言動から人間的ないぢわるさが滲み出ている、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが適任でしょう。72点。
 
 同じく昨年公開の、デビルマンでお馴染み永井豪先生原作のお色気マンガ・キューティハニーは、イエローキャブ所属の爆乳アイドル佐藤江梨子。この作品については私は原作を読んだことがないのでコメントする余地が殆どないのですが、同じイエローキャブ出身の小池栄子さんないし根元はるみさんのようなちょっと「アレ」なかたを起用という愚行を犯していないので、原作のファンが不満の余り暴徒と化す、なんてことにはならずに済んだのではなかろうかと思われます(が、「週刊文春」などいろいろな雑誌で昨年度の「ワースト1映画」にみごと輝かれたそうです)。
 
 しかしやってくれちゃいましたね、ドラゴンヘッド。天変地異による終末世界を巨匠・望月峯太郎先生が描いたこの大作マンガが一昨年に実写映画化されたのですが、まるでイケてない配役のおかげでその世界観を見事にぶっ壊してくれています。
 
 まず主人公の青木テル役には妻夫木聡。もう、まったくダメですね。初めは頼りなく物語が進むにつれ人間的な逞しさを身につけていくというのが青木テルなんですが、妻夫木では如何せんスマート過ぎます。ここは頼りない人物を演じさせたら右に出るものはいないであろう、ジャパニーズベストへなちょこアクター吉岡秀隆しかいません。私は、もしや秀隆はテルを演じさせるために宇宙人が地球で誘拐した人間を遺伝子操作で無理矢理テル似にして再び地球に送りこんだ人物なのではなかろうかと睨んでいるのですが、なかろうかと睨んでいてもやはりどうなりもしないですから人生は虚しいものです。それはさておき続いてですが、テルと数々の苦難を乗り越えながらやがて恋仲になるヒロイン瀬戸アコ役には、松田聖子の愛娘SAYAKAでした。これは微妙ですね。たしかにビジュアル的には結構似ているのですが、SAYAKAについて殆ど知らずさっぱりイメージが湧かない私です。すみません、保留とさせてください。そして、そのテルとアコの行く先々を邪魔する物語の悪役的キャラである仁村役には藤木直人。最悪です。あんなさわやかな悪役いるんでしょうか。いや、そこは「藤木の演技力に期待するしかないのではないか」なんて意見もあろうかと思われますが、それにしてもあんなうざったい長髪では仁村とは言えません。役を演じるにはまず形から入るのが重要なのです。これはもうねえ、どう考えたって田原俊彦しかいないでしょう。あの見るからに自信満々で自己中そうなトシちゃんこそ仁村そのものです。トシちゃんのあの独特の「アーハハハー」という高笑いをぜひ仁村という超適役で生かしてほしかった。残念でなりません(残念すぎて映画も観てません)。
 
 というわけで、「原作マンガのファンの気持ちをわかってない映画制作者が多すぎる」という私の主張を図らずも実証する形となってしまいましたが、こういうことは本当にしょっちゅうなのです。やはり私がこの連載で世の映画制作者どもにわからせてやる必要があるようですね。今後も正しいマンガ実写化のために私は断固として戦い続ける所存であります(なんて言いつつ次で最終回だヨ!)。


★本日のまとめ
「私が考えた『ドラゴンヘッド』主要キャラ・ベスト配役」
青木テル=吉岡秀隆
瀬戸アコ=保留
仁村=トシちゃん


トシちゃん(ニセ)
↑仁村役が叶わなずもつとめて明るくふるまう田原さん(ニセもの)。

posted by とんち番長 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月12日

マンガ実写化するならオレに任せろ!in WEB〜『ドラゴンボール』『シティーハンター』編

 前回の書き込みからだいぶ日にちが経ってしまいましたが、ついでなので以前『初期微動』誌に書き綴らせていただいていたぶんのもここに掲載させていただきます。なかには読んだことがあるというお方もいらっしゃいましょう(皆さん読んでます?)が、少しばかり加筆なり訂正なりしてありますので(先週、雪スゴかったっスねー)、そういった方々も今一度読んでくだ(こないだいいヘルス見っけたんでN君あたり一緒にどーですか?)さりますれば幸いであり、また今回初め(あややフライデーされたみたいですね)て読む内容だという方々ももちろん読んで(しかしほんとダルいスわ)くださりますれば尚更幸いで(なんなんでしょう、このダルさは)す。

 というわけで(ここからは比較的マジメに書いてますからネ)、『デビルマン』『キューティ・ハニー』『キャシャーン』『ドラゴンヘッド』『忍者ハットリくん』『あずみ』etc…と、ここ1、2年の間に上映されたマンガを実写化した映画作品を思いつくままに挙げてみたのだが、おわかりのようにかなり多いことに気づかされる。このような「マンガ実写映画」が頻発している現状はつまるところ、

 「面白い映画脚本がない」
 「というか新しい脚本を考えるのが面倒だ」

 「だったらラクで手っ取り早いし、ある程度の採算が見込めるマンガを映画にして作っちまおう」
 
 などといった映画制作者側の不純かつ「大人の事情」が大いに反映されているように思われるのだが(もちろん、リスペクトの意味を込めて作ったという、「ちゃんとした」理由のある方も少なからずいらっしゃるだろうが)、それはまあ、許す。その映画が面白けりゃ別に構わんからだ。
 
ところが、である。そう、これらマンガ実写映画は、もうことごとくパッとした評判を聞かないのだ。
 
 というか私は観る気がしない! 
 
 いや、たしかに。たしかに、膨大な金をつぎ込み、いま流行の俳優とやらを起用したりで、話題をかっさらうことは間違いないであろう。がしかし、そこには目先の利益ばかりを優先するあまり、「原作のイメージに合った役者を起用する」という、マンガ実写化映画にとってもっとも重要なものが抜け落ちているのである。そして結果として原作マンガのファンの気持ちをないがしろにした「わかってない」マンガ実写映画が出来上がってしまっているのだ。有名無名にかかわらず俳優は原作のイメージに合った者を起用すべし! でないと、そのマンガ実写映画が「死ぬ」のは自明。いや、無能な映画制作者によって、あろうことか原作のマンガ自体も道連れに殺され兼ねないのである。わかってんのかコノヤロー!うおーーーーーーーーーーーーっ!!
 
 さて。ま、そんなわけで、先日の『北斗の拳』に続き、少年ジャンプ黄金期ど真ん中世代の私が、マンガ作品を実写化する際の「ベストな配役」を発表していきたいと思います。今からマンガ実写映画の制作を計画しているという輩はこれを読んで是非参考にしてくださりますれば幸いです。
 
 本日お題に挙げるのは、かの少年ジャンプ誌を代表する大傑作マンガ『ドラゴンボール』と、都会に潜む世界的スナイパーの日常をハードボイルドかつユーモラスに描いたヒューマン・ドラマ『シティーハンター』。
 
 まずドラゴンボールの主人公・孫悟空ですが、少年期が昨年主演映画でカンヌ映画祭の最優秀男優賞にみごと輝いた柳楽優弥くん、大人期がユースケサンタマリアでどうでしょう。たしかに柳楽くんはちょっと安易じゃないかというご意見があがるのはもっともな話だと思いますが、ほかに適当な子役の人が思いつかなかった私であり、で、それはさておきユースケですが『オッス!おら悟空!』なんて、あの野太い声色で言っとるのをご想像していただければ、なんとなく「感じ」的にご納得もしていただけるだろうなんて思ったりしてる私です。続いて、悟空の親友クリリンには、えなりかずき。くりくり頭になんか頼りない感じがまさにピッタリというか、もはや生き写しにしか思えません。私は、もしやえなりはクリリンを演じさせるために神が産み落としたのではなかろうかと睨んでいるのですが、なかろうかと睨んでいてもどうなりもしないですから人生は愉快なものです。さてどんどん行かせてもらいまして、ハンサムでかっこ良いものの結局敵にやられてばかりという損な役回りのヤムチャには、やはりかっこ良いもののいまいちパッとしない別所哲也がよろしいかと思います。ボインなブルマは藤原紀香で。ピッコロは異星人ぽくバスケの神様マイケル・ジョーダンでいかがか。もちろんMJについては当然多額の出演料が必要でしょうが、ジャパンマネーを使えばなんとかなりましょう。まあというか日本語が喋れないのがそもそもの大問題であるのですが、そこらへんもデーブ・スペクターあたりに調教してもらえば安心できようかと思われます。そして締めはべジータのそのまんま東。髪型がまさに「そのまんま」で、じつにナイスな具合ですね。ただ、ハードロケが祟って東がダウンする恐れもありますから、一応、第2候補としてダ・パンプのISSAを推薦しておく(もちろん理由は髪型オンリー)抜かりのない私なのです。
 
 続きまして、シティーハンター冴羽僚(←正しい「りょう」の字にすると文字化けしてしまうのでこちらの「僚」でお楽しみください)はベテラン水谷豊。「どーなってんの〜」でお馴染み『刑事貴族』本城刑事のシリアスとおちゃらけを絶妙に使い分ける術はまさに僚そのもの。相棒の槇村香には、おてんば娘ということで島崎和歌子が適任です。そして、ボインでセクシーな野上冴子役には叶姉妹のねえちゃんで。おっと忘れてはいけません、僚の親友であり良きライバルの海坊主役には同じグラサン坊主頭ということで松山千春がグッド。怪物ぶりを考慮してこれまたマイケル・ジョーダンにオファーを出すのもよいかもしれませんですね。
 
 まあ、といったわけでこんなような感じになりましたが、いかがでしたでしょうか。次回は、『忍者ハットリくん』『ドラゴンヘッド』等のベストな配役を勝手に発表していこうと思います。というか、ドラゴンボールがハリウッドで実写化されるという話はいったいどうなってんだと思いつつ気が向いたら後日アップするつもりですので、楽しみにしてネ。


★本日のまとめ
「私が考えた『ドラゴンボール』主要キャラ・ベスト配役」
孫悟空(少年期)=柳楽優弥くん(大人期)=ユースケサンタマリア
クリリン=えなりかずき
ヤムチャ=別所哲也
ブルマ=藤原紀香
ピッコロ(息子のほう)=マイケル・ジョーダン
べジータ=そのまんま東ORダ・パンプのISSA

「私が考えた『シティーハンター』主要キャラ・ベスト配役」
冴羽僚=水谷豊
槙村香=島崎和歌子
野上冴子=叶姉妹のねえちゃん
海坊主=松山千春ORマイケル・ジョーダン


東
↑べジータ役への期待が高まるそのまんまさん。

posted by とんち番長 at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月02日

マンガ実写化するならオレに任せろ!in WEB〜『北斗の拳』編

 きゃああああぬかったああああああああ!! くやしい! 私は今、ひじょうにくやしい気持ちでいっぱいなのです! ああ、もう、なんだか出し抜かれた気分! 最悪だあああ! なんて言っててもさっぱりわけがわからんでしょうから、とりあえずこの記事をご覧いただきたいのだ! 

“女優の柴咲コウ(23)が来年公開予定のアニメ映画「北斗の拳『ラオウ外伝』純愛編」で声優デビューすることが28日、分かった。人気コミック「北斗の拳」の新作映画で、柴咲は新キャラクター・レイナの声を担当する。主人公のケンシロウ役は俳優の阿部寛(40)が務める。またキャラクターデザインは人気コミック「シティハンター」などで知られる北条司さんが手掛ける。同シリーズは06年から08年までの3年間で映画、ビデオなどで全5部作が製作される。”
〜スポーツ報知HP・2月28日付けの記事より〜

 おそらくここをご覧になってくださっているだろう(かもしれない)知り合い関係の方々しかご存じないでしょうが、私は「初期微動」という音楽系フリーペーパー(再始動おめでとうございます)で『マンガ実写化するならオレに任せろ!』という名の連載をかつてやらさせていただき、この代物は題名どおり、ここ数年の日本映画界でとみに多い「マンガ実写化映画」の配役について日々不満を募らせていた私(べつにそんな怒ってたわけじゃないスけど!)が、約30分という膨大な時間を費やし考え選び抜いた「ベストな配役」を発表するという、知る人ぞ知る知らない人はまるで知らない、みたいな的なような連載だったのだ! そう! この『マンガ実写化するならオレに任せろ!』で「ケンシロウ=阿部寛」という配役は既に一年以上まえに考案していたのである私は! いや! この記事によると「声優を務める」とのことで、どうやらアニメ作品のほうみたいだし、だいいち私が前々から発表してたからってどうにもなることでないのは、ああそれはもうわかってる! 痛いほどわかっている! というか、厳密に言えば、私がこの連載で発表していたのは『ドラゴンボール』『シティハンター』『忍者ハットリくん』『ドラゴンヘッド』『ドラえもん』『恐怖新聞』のベストな配役であって、『北斗の拳』のそれについてはじつはなんも書いてない!(いばって言うことでもないが!) が、しかあし! 『北斗の拳』のベストな配役、じつはそのうちこのHPのほうで発表するつもりだったのだ! めんどくさかったから書いてなかったけど! いや、だ・か・ら! それがどうしたと言われればそれまでなのは痛すぎて入院してしまう勢いなほどわかっている私なのですが、そうはいってもなにか出し抜かれたようで、やっぱりなんか、いやだ! 後味が悪い! そう! こんなことを事前に発表しといて、「さすがだなアンタ!」なんつって、いっぱいお褒めのお言葉をいただきたかった私であり、ドサクサに紛れてついでにおひねりなんかもいただきたかった私なのだ! ああそれがこの有り様! はああああああこんちくしょおおおおおおおおおおおおお!!
 
 だけど泣かない! 男の子だもん!(はあと)
 
 さて。というわけで、今後同じようなことがあったりしてまたくやしい思いはしたくないので、私が考案していた『北斗の拳』のベスト配役をここに発表させていただきます。いや、というかじつは私『北斗の拳』については言うほどおもいれのない人間でして、各々のキャラクターについても記憶が曖昧であり、なので散々言っといてなんですがあまり相応しくない人選となってるかもしれなく、つうことで『北斗の拳』ファンの皆さん(そんな人が読んでくれてるのかわかりませんが)にはご不満な点も多少あろうかと思われますが、何卒ご了承ください。   
 
 「私が考えた『北斗の拳』主要キャラ・ベスト配役」
 ケンシロウ=阿部寛
 バット(少年期)=V6の森田剛 (大人期)=小橋賢児ORスマップの中居君
 リン(少女期)=安達祐実 (大人期)=内田有紀
 シン=YOSHIKI
 ユリア=工藤静香
 トキ=浅野忠信
 ニセ・トキ=人時(清春と黒夢やってた人)
 アイン=羽賀研二
 ラオウ=竹内力
 カイオウ=白竜 


(や、もしこのままの配役で実写化されたら皆さんちゃあんと褒めてくださいネ!)

  浅野忠信
 ↑トキ役のオファーがいつまでたってもこず、そのイラ立ちからおもわず思い出し笑いを浮かべる浅野忠信さん
posted by とんち番長 at 23:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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