今年もニューイヤーロックフェスティヴァルが開催され、大盛況のうちにその幕を閉じた。
いや……先日深夜にテレビで放送しているのをたまたま見かけただけであり、じっさいに「大盛況」であったかどうかは、じつのところ、知らない。
ではなぜ「大盛況」などと書いたかというと、「そうだったらいいなあ」というほんのりとした願望というか、じつのところ、そういうのもまったくもって、ない。
要するに口からでまかせというか、嘘をついた。
まあ、じっさい本当に「大盛況」だったかもしれないが、そんなことははっきり言って俺にとってどうでもいいことだ。
っていうか、そもそもニューイヤーロックフェスティヴァルって一体なんだろう。
いやまあ「ニューイヤーロックフェスティヴァル」と名乗っているくらいだから、そりゃあニューイヤーでロックなフェスティヴァルなのだろう。
それはまあなんとなく想像できるが、ではそれははたして何月何日の何時から何時まで、そしてどこで開催されているのか。
どれくらいの数のミュージシャンが出るのか。
チケット代はいくらなのか。
さっぱりわからないのである。
大体、客としてやって来ている連中はどんな人種なのか。というのも、たとえばフジ・ロックやサマーソニックを観に行っているような連中が足を運んでいるのかというと、どうもそういうふうには考えられないからだ。
やはり内田裕也のファンが主にやって来ているということなのだろうか。
では、内田裕也の代表曲はそもそもなにか。「シェキナベイベー」か。というか、「シェキナベイベー」は曲なのか。
あるいは白竜が目的でやって来ているのだろうか。
ミッキー・カーチスか。
桑名正博が出ているのを見かけたが、桑名正博はロックなのか。セクシャルバイオレットNo.1がか。
それに、あの得体の知れない外国ミュージシャンの連中は誰なのか。僕が知らないだけで、日本でも名の知れた連中なのか。ましてや本国ではVIP級のロック・スターなのか。
冷静に考えてみて唖然としたが、僕はニューイヤーロックフェスティヴァルについてなにひとつ知らないのである。
だがそれでいい。たしかにそんなものは今やネットで調べればすぐにわかるだろう。だが、わかったところでいったいそれがどうなるというのか。むしろ、よくわからないからこそ魅力的に思える。それが僕にとってのニューイヤーロックフェスティヴァルだ。
2008年01月14日
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