2007年12月19日

やってはいけない平仮名の使い方

 最近、R&Bミュージックにはまっている。
 
 平仮名で書くと、「あーるあんどびー」だ。
 そう。「りずむあんどぶるーす」。

 いや、R&Bってのは、いい。
 
 まず、リズム・セクションがいい。
 ベースとドラムスが肉感的に絡み合うこの上なくブリッブリなサウンドは、凄まじくファンキーであり、すこぶる気持ちがよろしい。

 コーラスも素晴らしい。
 じつに壮大かつ多彩であって、凝りに凝りまくって作られているのがよくわかる。

 そしてR&B歌手のみなさんは、たいへん歌が巧い。
 これがたとえばロックだったら、荒っぽさが売りのシンガーとか、ヘタだけど味のあるシンガーなんてのが往々にしていたりするが、R&Bシンガーの場合、どの人も「正真正銘のプロ」というか、ともかく文句のつけようのないほど歌が巧い、ということが絶対条件としてあるように思う。

 ただ、声が高い輩はちょっと苦手だ。
 先日、マライア・キャリーの一番新しいらしい『MIMI』というアルバムを中古CD屋で売っていたので買ったが、さすがに7オクターブ出るというだけあって異常なほどに声が高い。なにかこめかみのあたりに天龍チョップを食らわされているかのごとくキンキンきて、不快だ。

 一方、ローリン・ヒルはいい。
 ローリン女史の98年リリースのソロ・アルバム『Miseducation』のことであり、いやこれ、当時ラジオでヘビーローテーションされていた「Doo Wap(That Thing)」という曲をえらく気に入り、同曲が収録されているというこの『Mise〜』を購入、で、5回ほど通して聴いてみたものの「いや、なんか違うな」ということで、じつはそのままずっとCDラックの中にほっぽり投げたも同然の状態だったのだが、久々に聴き返してみたら、本当にいまさらながら、たいへん素晴らしい。
 なんだかまだよくわかってない部分もあるが、「これぞR&B」っていう気がする。ともかく名盤であろう。

 まあ、マライア女史にしても聴き込んでいくうちに、あの高すぎるとしか思えない声が気にならなくなるかもしれず、もっとうまくいけばすこぶる気に入るかもしれず、いずれにせよR&Bミュージックに興味が尽きない。
 そう。平仮名で書くと、「あーるあんどびーみゅーじっく」だ。

 ……って、あえて平仮名でしつこく書いてみたが、「いや、やっぱりこれはやっちゃいけないことだなあ」と改めて実感した。

 というのも、僕は当ブログのほかに、

 『とんちアルバム全曲レヴュー』

 なる己が所持しているCDを全曲まるごとレヴューするというブログを恐縮ながらもやらせてもらっているが、じつのところこのブログの名称は、ちょっと前まで

 『とんちアルバム全曲れびゅう』

 であったわけで、で、ふとある日、「いや、これってやっちゃいけないことなんじゃないか」ということに気づき、慌てて現在の名称に変更、そのまま「Diary Note」から「Seesaa」へブログ・サービスごと引っ越してきたという恥ずべき経緯があるのだった。

 いや、なんかやりたくなっちゃったのだ。「レヴュー」を「れびゅう」に。
 「レヴュー」じゃそのまま過ぎてつまらんだろうと、なんとなくやってしまったのだなあと、いまにして思う。

 もちろんこれが「間違った平仮名の使い方」であるというこはいまでは重々承知しており、なので「iPod」が「あいぽっど」だったり、「ブランキー・ジェット・シティ」が「ぶらんきい・じぇっと・してぃ」じゃなくて本当に良かったと思っているし、ましてや「福田総理」が「ふくだそーり」だの、「消費税」が「しょーひぜえい☆」であったりなどしたらもう牛刀片手に国会まで乗り込んでいただろうとすら思う。

 僕のようにブログのタイトルぐらいだったら、変更なり消去なりをいつでもできるので、まだ良い。これが店舗の名称とかだったりしたら、ことはそう簡単に運ばないだろう。
 
 つまり、
 
 「ぱちんこ・まぐなむ」
 
 やら

 「ほびーしょっぷ木下」

 やら、そういう類の店のことだ。

 幸い、「ぱちんこ」にも「ほびーしょっぷ」にも殊更足を運ぶ理由がない生活を送っているが、たとえこれらのモノに関心があったとしても、店の名前が「ぱちんこ」だの「ほびーしょっぷ」である以上、絶対に僕は入店しないだろうし、たとえこれが「やっちゃいけないこと」であるということに、店主がしばらく経ってから気づいたとしても、既に看板を掲げてしまっている以上、店舗を全面的に改装するか、いっそのこと店ごと潰すしか道はあるまい。

 いずれにしても、気づいてからでは遅い。
 
 やりたい気持ちはわかるが、悪いことは言わないから、ともかく絶対によしておくことだ。
 あとでもの凄く恥ずかしくなるから。

 このテキストが、これからもちょくちょく現れるであろう「間違った平仮名を使う人」を少しでも未然に防ぐ結果となることを、心から願う。
posted by とんち番長 at 00:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常を生きる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
更新があったというのにまたしても昔の記事にコメントです。

以前から気になっているのですが、「鬱金」を平仮名または片仮名表記にするのはどうかと・・
「ウコンの力」って、見るたびに見間違えてしまいます。私にはぱっと見「コ」と「ン」を入れ替えて見えてしまうのです。
「鬱金」で良いと思うんです。
先日、文化庁が常用漢字表試案を発表し、それに対して文化審議会国語分科会・漢字小委員会で盛り上がったらしいですが「鬱」という字は難しいから常用漢字からはずそうという意見があったそうです。
そんなことしたら、私はこれからも見間違い続ける。「ウコン」を「ウンコ」
と・・・

ここから昨日の怒りについての記事についてのコメントにシフトしますが、「鬱」を難しいから消すとは。書けないけど読み専門で便利に使われているのでは。単に画数が多い漢字が難しいので不要というのは安易すぎではないかと。

またそれ以前に、新しい常用漢字って・・漢字ってそんなにどれを使うか使わないかって話し合ったり決めたりしなきゃならないことなのでしょうか。北の将軍様のミサイルが頭上をかすめ、不況で将来が明るく考えられない人が大勢いるこのご時世に、随分と雅な仕事があるものだなと。

とこのように、私にとってわりと怒りは湧き起こりやすい感情だと思います。

Posted by ギャラガー爺さん at 2009年05月28日 01:11
恥ずかしながらなにぶん不勉強な身でして、「ウコン」→「鬱金」て漢字になるなんてはじめて知りました。

「ウコン」って文字を見るたび、頭の中で「コ」と「ン」を入れ替えてしまうのは、誰だって同じでありましょう。といって、「鬱金」と表記するのはどうか、という言い分もまあ、わかります。こんな難しい漢字、書くほうも読むほうも面倒くさいでしょうし。

まったく難しい問題であり、間違っていると思うことに関して怒るというのは、とても良いことだと思います。
わたくしのような怒る意気地もないような人間は、まあこればっかりはしょうがないよなあ、と静観するしか手立てがありません。「ウンコ」は「欝固」って漢字だったら面白いのになあ、などとふざけたことを考えたりもしてしまった次第です。本当にダメな人間なのです。
Posted by シダ at 2009年05月30日 21:13
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