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[12時00分〜]
マリンスタジアム着。いやあ。すげえ。なんというか、人がいっぱいだ(当たり前だ)。こう人が多いと余計ムシムシするのもまた当たり前の話だが、この日は天気予報によると大気の状態が非常に不安定であり、そのために空はかなり曇っていて、結構涼しく感じる。当然それだけ行動しやすくはあるのだが、これから大雨が降る可能性も大いに考えられるわけで、ちょっと心配。心配しつつ、マリン設置のチケット引換所にてリストバンド装着。そしてビールをがぶ呑み、臨戦体制を整える。
[12時10分〜]
さて、どうしよう。13時50分開演のザゼン・ボーイズのステージまで、とりあえず取り立てて観に行きたいのはない。煙草を吹かしつつ考える。幸せについても本気出して考えてみる。気づけばマリンスタジアムからルースターなるバンド(名前だけ知ってる)の演奏が聴こえる。所々に電子音が配されたロックつう感じで、ちょっとプライマル・スクリームっぽい(うろ覚え)。あまり興味はそそられなかったので、メッセのほうへ行くことに。
[12時20分〜]
メッセ着。ソニック、アイランド、マウンテンといった各ステージ、食い呑み場、グッズ売り場など、場内をぶらぶら見て回る。
[12時35分〜]
なぜだかわからないが激烈に腹が減っている自分に気づく。なぜだかわからないもなにも朝からなにも食ってないのであって当たり前だ。というわけで、食い呑み場にて横濱カレーなるものを食。なにをどうもってして「横濱」であるのかよくわからないが、まあカレー、ふつーに食える。
[12時55分〜]
ソニック・ステージにてHAL。初見。音を聴くのも初めて。そう、HAL、なのですが、たしかに観たはずなのに……まったく覚えてねえ! 3、4曲観て、移動(だったと思う…)。
[13時15分〜]
マウンテン・ステージでザ・デパーチャー。いや、あのですね、このかたたちも観たはずなんですよ、観たはずなんですけどね、まーったく覚えてないのですよ。ほんとに度々申し訳ございません…。
[13時35分〜]
アイランド・ステージ着。さあ次はザゼンである(ここからはちゃんと覚えております!)。私にとっては昨年のカウント・ダウン・ジャパン・フェス以来約半年ぶり、つまりドラムスが松下氏になってから初めての観覧。否応なしにテンション上がる。
[13時50分〜]
ザゼンが始まる定刻時間。なのだが、ここでサマソニのスタッフ氏登場。そして、「現在入場規制で整理中のため、いましばらくお待ちください」とのアナウンスが。
[14時05分〜]
開演定刻時間から15分ほど経過。ここでまたしてもスタッフ氏が登場。「現在、入り口付近が大変混雑しているため、整理次第、ライヴを開始します。もうしばらくお待ちください」とのこと。たしかに人がもの凄くて、いまのままでは危険に思う。
[14時25分〜]
開始定刻時間から35分経過である。私の前方にいるおっさんが「おい、いつまで待ってりゃいいんだよ、早くしろよ!」と怒りの声をあげる。そうこうするうちに、またまたスタッフ氏登場。
「えー大変申し訳ございません。……場内のほうが大変混雑しているため、ザゼン・ボーイズのステージは、申し訳ありませんが、一時中断とさせてください。本当に申し訳ございません……。つきましては、場内にいる皆さんには一度退場していただき、この場をもう一度万全の状態にさせてください。開始時刻のほうは未定ですが、必ずライヴは行わせていただきます」
[14時26分〜]
愕然…。
[14時27分〜]
いや、もうね、アホかと。このアイランド・ステージ、私が確認してみたところ、隣のソニック・ステージのおよそ3分の1ぐらいの広さしかなく、ようするにスペース的にはおそらく新宿ロフトぐらいしかないのではないか。ほかの出演者はどうだかわからないが、少なくともこういったフェスでザゼンやこの後のビート・クルセーダーズなどを観に来る客は、どう考えたってこのステージ内におさまりきらないだろう。完全なブッキング・ミス、もしくはステージ自体のスペースを誤った主催者側の失態である。しかも、こんなに人が溢れていて危険なのに、詰め込めるだけ詰め込み、気づいたときにはどうやらパンパンな状態までになっていたらしい。
「ふざけるな!」
「中断って、じゃあいつ開始するんだよ!」
場内から罵声が飛び交う。
「申し訳ありません……、開始時間は決まり次第、場内のいたるところに出来うる限りお知らせしますので…」
とスタッフ氏。
たしかにそれは正しい選択かもしれないが、知らせるにしても限度があるだろうし、知らせたからといったって、ここにいる全員がすぐにまたこの場に戻って来られるかもわからない。それに、前方を陣取っている客などは必死こいてその場を確保したのだ。知らせを聞いて飛んで来たとしてもそのままの場所を陣取ることはまず不可能であるし、これだけの客が集まっているわけで、次に来たときには入場できない、なんてなことも考えられるのである。
「私たちのミスです。本当に申し訳ありません……」
スタッフ氏、平身低頭何度も謝るが、当然、客たちは納得できない。最悪の事態になってしまった。
[14時35分〜]
依然謝罪、そして場内からの速やかな退場を平身低頭に求めるスタッフ氏。誰もが納得できるような説明はいまだなされていない。それでもあきらめたのか怒りで呆れ返ったのか、後方部分の客はかなりいなくなった模様。だが、せっかく良い場所を確保したのに…とあきらめきれない前方客はほとんど居残っている。一触即発の雰囲気。
[14時45分〜]
もう自分たちでもどうしていいのかわからないのだろう、スタッフ氏、頭を抱えるように舞台袖へ。「なにいなくなってんだよ! 土下座しろよ土下座!」と客の罵声。
[15時00分〜]
スタッフ氏、戻ってくる。
「申し訳ありません、なんとか調整がつきました。ザゼン・ボーイズのコンサートは15時50分からで、その後のミュージシャンについても時間を遅らせつつ予定通り開催させていただきます。大変ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。……ですが、この予定通りにやるために場内の体制を整えさせてください。開始時間になりましたらなるべくこのままの順番で入っていただけるようにしますので、一旦場内から退場してもらえないでしょうか……? 申し訳ありません……」
と、結局、ザゼンのライヴはジャスト2時間遅れの開催に。場内からは、とりあえずザゼンのライヴが行われるという安堵からの拍手と一連の不手際に対する不満の声が半々といった感じ。そしてスタッフ氏、退場。気づけば場内の客は半分以上いなくなっている。
[15時05分〜]
↑すったもんだの疲れから、軽くうなだれ気味の先輩たち。
[15時10分〜]
いや、私は待ちましたよ。幸いこの時間、ほかに観に行きたいステージなかったし。松下氏加入の新生ザゼンがどんな感じになってるのかどうしても観たかったし。なんだかオラ、ちょっぴりワクワクしちゃってたし(下衆な野郎ですみません)。まあもちろん少し損した気分にもなったけど、なんとか観れるみたいだし、ま、いっか、と。
[15時37分〜]
楽器調整のためローディがステージ上に。どうやら今度は本当に無事行われるみたいだ。私を含めて前方にいる客はステージ内に依然残っているが、スタッフもあきらめたのか、出入り口にある柵をなにやら組み直してはいるものの、それ以上のアクションは起こしてこない。
[15時40分〜]
出入り口付近で待たされていた客の入場が許され、ぞくぞくと中に入ってくる。立ち去った客に知らせがちゃんといったのかはよくわからず。
(※帰宅後に確認したサマソニ公式HPのアナウンス↓)
『全てのご来場者様に情報を行き届かせることが出来ず、ご来場者様、ご出演者、関係者様のスケジュールに多大な影響を及ぼし、ご迷惑をおかけ致しました事を、深くお詫び申し上げます』
(やっぱ無理だったんだなあ、そらそうでしょう)
[16時00分〜]
「定刻」10分遅れでザゼン・ボーイズついについに登場。いやあ、ようやくだ。バンドからとくべつな言葉などはなにもなく、ライヴはいつものように展開。そう、いつものように、じつにかっこがよろしい狂乱節。そして松下氏のプレイは想像以上に重たく、鋭い。「ズドン! ズドン!」と斧を振り下ろしているかのような凄まじさだ。バンドの公式HPにアップされている松下氏加入後のライヴ音源を聴いたときは、正直、ちょっと饒舌な感じがするドラムだなあと思っていたのだが、実際目の当たりにしてみるや、文字通りに圧倒される。ナンバーガール時代から追っかけてきていた身としてはアヒトのほうにどうしても肩入れしてしまうのが正直なところだが、松下氏とのアンサンブルはまったくもって違和感がない、どころかアヒトのころよりも確実にフィットしているように感じられた。それはアヒトと松下どっちが凄い、という話ではなく、心が離れていたアヒトと、身も心もバンドにどっぷりと捧げているであろう松下との差のように思う。実際、この日の彼らの演奏を観て、「強烈」「鉄壁」という言葉以外浮かばようがない頭の自分がいたのだった。
[16時33分〜]
「半透明少女関係」演奏。
[16時34分〜]
とにもかくにもノリノリ。
[16時40分〜]
ザゼン・ボーイズ、終了・撤収。
[16時50分〜]
トイレ小便、喫煙所にて一服後、食い呑み場にてホットドック食。普通に美味い。
[17時00分〜]
マリンスタジアムへ行くため、移動す。
[17時10分〜]
メッセ内グッズ売り場にてザゼン・ボーイズ新Tシャツ発見。ギターと血しぶきを水墨画風にあしらったデザイン。これまでのザゼン・ボーイズのTシャツのデザインに関しては正直不満だらけだったが、今回のはすげくかっこいいじゃないか! ようやく私の願いが叶えられた。白×青・Sサイズ。万感の想いで購入。
[17時15分〜]
メッセとマリンスタジアムを結ぶ歩道橋上にて。
[17時20分〜]
スタジアム脇の駐輪所に到着・軽く休憩。さきほど購入したザゼンTシャツに着替える。いい感じ。惚れた。
[17時40分〜]
わんぱく盛りの私であり、どうやらホットドックだけでは足りない様子。なので、マリンスタジアム併設の食い呑みどころにて広島焼を購入・食。ようするにお好み焼きなのだが味は……いや、広島焼ってはじめて食べたんですけど、ぜんぶこんな感じなのでしょうか…? とにかく味がうっすーーーい! のだ。ただ、量は多いので満腹。700円也。
[18時00分〜]
とくに観たいミュージシャンが出るわけではないが、一度この目で確認しておきたかったビーチ・ステージに着。ここが予想通り、いい。名のとおり砂浜に設置されたステージなので、ほかのどの場所よりもじつに開放的だ。もっと豪華な感じにして、ここをメインのステージにしてもいいんじゃないか? とさえ思う。
[18時05分〜]
ビーチ・ステージ横の丘上にて。
[18時10分〜]
や、ライヴですねライヴ。スライトリー・ストゥーピッドなるバンドが演奏。レゲエ。なるほどなあ、海だものなあ。このシチュエーションにぴったりな、まったりできる音楽。と安心していたら、いきなり激烈パンク・ナンバー。かなり激しい。燃える。その後まったりレゲエ・ナンバー、続いて今度はまったりレゲエから激烈パンクに一転するナンバーと、ようするにレゲエとぶっ壊れた部分を渾然一体とさせたバンド、みたい。私はいままでに聴いたことがないタイプの音楽だが、かなりいい。レゲエ・バンドとしての軽やかでしなやかな演奏力がハードなナンバーにも上手い具合に織り込まれており、さわやかともいえるぐらいに耳によく馴染む。さらには電子音もふんだんに取り入れてたりで、発想の柔軟さも◎ 個人的にいままでレゲエは敬遠してきたが(なんか全部の曲が同じように聴こえるから。たぶん私がレゲエを知らなすぎるだけでしょうけど)、こういうバンドがいるのならこれから積極的に聴いてみようかな。
[18時30分〜]
ビーチ・ステージ退散。いやあ、ほんとにいいところだった。きっと夜なんか最高だろう。とりあえず明日も来る!
[18時40分〜]
マリンスタジアムのスタンド席でスリップノット。初見。彼らについての予備知識も、お面をかぶりながらうるさい音楽やる人たち、といった程度。で。私にとっては「ちがった意味で面白いバンド」だったなあ。あの格好でステージ中暴れまわったりバットを振り回したりしてはいるが、じつに綿密に計算されつくしているようで、「ディンジャー」というよりも、エンタテインメント性に溢れた見栄えのするステージ、といった感じ。音はさすがにうるささを極めてらっしゃるなあとは思ったが、ぬーん…とくに感心せず。
[19時15分〜]
スリップノット終了・撤収。頃合いを見てアリーナ内へ移動。本日のメインディッシュ、ナイン・インチ・ネイルズのご登場を待つ。
[19時50分〜]
よっしゃあ来た来たあ! NIN登場だ! って思っていたら、え…? 誰? いや、あれは紛れもなくトレント・レズナーだ。が。坊主頭! 仰天。なんだかテカってないニコラス・ケイジみたい。それはともかく初見であるNIN、じつに素晴らしい。たとえば先ほどのスリップノットと比べてみても、NINのステージもアクションは見栄えのするものだし、ライティングもじつに効果的である。がそんなもんはあくまで二次的なものに出来る、彼らのたしかな演奏力、表現力だ。どんなに複雑な構成をもった楽曲であろうとも楽々といったごとく怒涛のエネルギーで転がり続ける。弾力がしっかりと備わった分厚いサウンドからは、色鮮やかな景色が広がるのだ。が、なによりそういったサウンドに有無を言わせぬ説得力を与えているのは、トレント・レズナーの歌声である。両手でマイクスタンドを握りしめ、腹の底から発せられるその歌声は、ひじょうに逞しく、そして凛々しく、どんなに鮮やかで分厚いサウンドであろうとも決して埋もれることはない。正直、こんなに歌声に魅力のある人だとは今の今まで思っていなかった。大反省。いつか単独公演決まったら、ぜったい観に行こう。
[20時30分〜]
浮かれまくり。
[21時20分〜]
NIN終了・撤収。ブラボー! ブラブラブラボー! 大拍手。そして、サマソ二恒例の花火が打ちあがる。
[21時45分〜]
さあ、明日はいよいよオアシスだ。大満足で岐路に就く。
☆本日のまとめ
・かなり曇っていたが、結局雨は降らず、比較的涼しくもあったので、助かった。
・アイランド・ステージ、小さすぎ。次回も設置するんだったら、もっと場所を広くすべき。
・新生ザゼン、さらに物凄っぷりを見せつける。
・ビーチ・ステージ、かなりいい。
・坊主なトレント・レズナー=テカってないニコラス・ケイジ風。
・渋谷陽一はやっぱりインド人に似てると思う。



