2006年03月20日

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に見る、国際大会開催の必要性

  王ジャパン.jpg

 「なんだよ、野球って面白いじゃん!」

 今回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をテレビで拝見して浮かんできた、私の率直な感想である。

 思えば、サッカーや格闘技などの目覚しい発展により「日本のスポーツといえば、まず野球」という構図はもはや崩れ去ってしまった昨今。それどころか、一昨年のオリックス・近鉄消滅〜新球団発足騒動によって、日本プロ野球機構(NPB)の頭の悪さ、一部のプロ野球選手の傲慢さ、といった、それまではあまり表面に出ていなかった日本のプロ野球悪しき部分が垣間見られてしまった。はっきりいってしまえば、我々日本人は――ことに日本の若者たちの多くは――プロ野球をほとんど見限っていた。

 サッカーのほうがスピーディで迫力があって、面白えじゃん! ミルコの左ハイのほうが凄えよ! いや、やっぱF1だよF1! だいたい、野球見るんだったら本場もんのメジャーにはかなわねえよ! と――。

 しかしながら、なのである。

 「いや、野球って面白えじゃん!」

 もはやサッカーや格闘技をはじめ、あらゆる競技を手軽に楽しめるようになった昨今、「スポーツ観戦=野球」という考えに固執する必要はなくなり、むしろ野球自体をいささか敬遠するようにさえなっていた私のような輩、あるいは暇さえあればスポーツ新聞片手に夜な夜な町を徘徊しているというみなさんがたなどもおそらくそう感じたことだろう。
 
 思わず目を奪われるダイナミックなプレーの数々。一瞬たりとも目が離せない緊迫した展開。ホームランがポンポン飛び出すようなスカっと気持ちのいい乱打戦があり、そうかと思えば、ひとつのミスが致命傷になりかねない胃がキリキリと痛む投手戦もまた野球の醍醐味也。

 そう、野球は面白いのである。しかし、これこそ、我々日本人の多くが長らく忘れていたものではなかろうか。

 「国別で争われる試合は、なおのこと面白い」

 そう。すべてはこの言葉に集約されている。

 思えば、サッカーにしたってワールド・カップがあればこその人気であり、現にJリーグのほうはどうなのかというか、じつは盛況というわけにはなかなかいってないのだ。むろんそれは、格闘技にしたって、あるいはF1、ボクシング、テニスにしたって同じこと。各国さまざまな人種が集まり、世界の頂点を目指し、競い合っていく――よくよく考えれば、当たりまえの原理であり、たしかにアマの世界ではこれまであったものの、なぜこれがプロ野球の場合、いまのいままで見過ごされてしまってきたのだろうと不思議な気がしてならない。

 いまさら私が声を大にしていうまでもないが、野球人気の向上(復興)、それは「国際大会の開催」――やはりこの一言に尽きる。ともかく、ここまで来たのだから、WBC、ぜひ優勝していただきたい。日本野球の未来はあなたたちにかかっている。頑張れ、日本代表! 頑張れ、野球! だ。

 そして、相撲である。
 
 若貴ブームもいまや昔、我国唯一の国技的スポーツ大相撲が、近年下火であると訊く。むろん、その打開策となるのが「国際大会の開催」であるのはいうまでもないだろう。そう、朝青龍や琴欧州といった外国人力士らの活躍によって、相撲人気はかなり回復してきた。ならば、なおさらここで大相撲の人気・地位を磐石のものとするために、「国際大会の開催」が必須なはず。

 そう、「大相撲ワールド・カップ」の開催である。

 それはもう、大相撲発祥の地である日本を中心として、朝青龍の故郷であるモンゴルをはじめとするアジア諸国、あるいは琴欧州の出身地ブルガリアなどの欧州諸国やアメリカをはじめとする欧米勢、小錦や曙を輩出した古豪ハワイ・オアフら島国や、さらには南米勢と、世界中から集められた選りすぐりの力士、つまり「世界中の強いデブたち」が一堂に会するのだ。これが楽しくないわけないじゃないか。

 では、ルールを簡単に決めていきたい。

 むろん相撲は個人競技であるが、国家間の対立感覚を盛り上げるという意味で、やはり各国チーム別、いわゆる「団体戦」にしたほうがいいだろう。大会形式はサッカーのワールド・カップや今回のWBCと同じように、各国グループ総当り戦で予選を行い、勝ち星の多い上位2チームが決勝トーナメントへ進出。スターティング・メンバーの人数は9人。各国の名だたる力士ら、つまり国内最強のデブどもによる選抜チームの争いだ。

 もちろんこれだけのデブ、いや力士がひとつのチームにまとまっているのだから、ひとりひとりの特性を考慮せねばならないだろう。なかには150キロもの剛速球を投げられるという力士(デブ)もいるだろうし、足が速く選球眼に長けていると主張する力士(デブ)だって出てくるだろうから、必然として前者の力士(デブ)のポジションはピッチャー、後者の力士(デブ)は2番バッターが適正か。パワーがあるという力士(デブ)は不動の4番バッターに、打撃は苦手だがすこぶる守備が巧いという力士(デブ)は、終盤イニングの守備固めとして重宝できる。カラオケが十八番というお調子者の力士(デブ)は、欲を出さずベンチ・ウォーマーとしてチームを盛り上げる役割に徹すれば、自ずと勝利も見えてくるはずだ。あとは、抑え。近代相撲では、これがなにより重要である。おそらく、速球とフォークボールを巧みに使いこなせるデブ、もとい力士がもっとも適しているのではないか。

 それと、これは試合に勝利した上での話だが、試合後のシャンパン・ファイトは野球で通常用意される数の5倍は欲しい。なにしろ、飲むからだ。なんなら、優勝した暁にはトロフィーを授与するのではなく、メンバーひとりひとりにちゃんこを与えるほうがいいかもしれない。大相撲の発展〜世界的人気の獲得――そのための「国際的大会の開催」を願ってやまない私なのだが、果たしていかがなものだろうか。

 ま、いずれにせよ、相撲はネタにしやすいということが、これではっきりとした(よかった、よかった)。


 ・相撲界を代表する「あの人」についてのノオト→こちら
posted by ぐうたらダメ at 01:22| Comment(2) | TrackBack(4) | スポーツを観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや、さすがに、相撲でくるとは思えなかった。

野球はアマチュアで自分たちもやるという楽しみがあるけど、相撲はそうはいかないので、難しいものがありますな。確かに、飲むし、選手を育てるには食費がかりそうだし。

そういえば、オリンピックに便器投げとかいう種目があったらしいっすね。

いや、みごとに日本優勝しましたね。

「野球がこんな面白かったのか!」これは言うまでもなく、みんな実感したことでしょう。

心理的に、韓国に2連敗したこと、メキシコのおかげで、何とか決勝トーナメント進出。そういう逆行が日本の実力を引き出した気がします。

韓国に2連敗したとき、イチローが「野球人生の中で1番の屈辱です」と怒っていたのが新鮮でしたね。

結局、韓国は日本に負けても、日本を評価したし、
今日、優勝しても王監督は「これはゴールじゃない。スタートなんだ」と即座にコメントしてたし、
そういう一言一言が印象的で、それらの結果が優勝に繋がったということで、おもしろかったなと思いました。

やっぱ、プロっていうことっすね。

でも、明日のニュースでみんな同じこと言っていると思うけど・・・。
Posted by ikoma at 2006年03月22日 01:30
「便器投げ」があったなんて初耳です。マジですか。見たかったなあ。いまもやってたら絶対見てたのに。次のオリンピックでやってほしいなあ。というか、やるんだったら私も選手目指しますね、ほんとに。

で、それはともかくとして、野球、やりましたねえ。まさか優勝できるとか思わなかったし、だいいち個人的に野球をこれほど心から楽しめるなんて思ってもいませんでした。ほんとうによかった。思うのですけど、もうこうなったら、文中で取り上げた相撲はもちろん、あらゆる競技でワールド・カップ開催していったらどうでしょう。それこそ「週一」くらいで。

「じゃあ、あらゆる競技って、たとえばどれだ」って返されたら、考えるのが面倒なので浮かんでこないんですが。
Posted by シダ at 2006年03月23日 22:16
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