2008年05月13日

テレビのチカラ

 それにしてもテレビに対して本格的に興味がなくなりつつある昨今なわけで、これは喜ぶべきことなのだろうか、それとも悲しむべきことなのだろうか。

 頭からしまいまでちゃんと見る番組といえばスポーツ中継を除けば『シンボルず』と『ザ!世界仰天ニュース』と『ロンドンハーツ』ぐらいなもので、これらにしたって毎週欠かさず見ているわけではない。
 かつて心酔しきっていたダウンタウンの番組もほとんど気にならなくなってしまったし、いやしかし『警察24時』といった類の番組もなぜだかわからないが好きでつい見てしまうが、それにしても『ロンハー』に『警察24時』って、この一貫性のなさは一体なんなのだ。

 なにしろ友達に遊びに誘われても、「今日はいろいろ忙しい」と嘘を言って家でテレビにかぶりついていたほどであり、フジロックの最中なんかでも

 「ロックもいいけど、ああ、帰ってテレビみたいなあ……」

 とじつはふと思ってたりなんかもしていたテレビ超好きっ子であったかつての自分が嘘のようだ。

 で、かわいさあまって憎さ百倍というか、近親憎悪というか、いずれにせよ言葉の遣い方が間違っているような気がするが、最近ではテレビのやることなすことがなんだかいちいちムカついてしかたがなかったりする。
 ともかく、いま、テレビに対して言いたいことがなにかひとつあるとすれば、「うるせえよ」ということだ。

 あと、テレビを見なくなってあらためて感じたのは、テレビの中の人らがよくやっている、顔の前で手を叩きながら大笑いする行為と、番組中に流される字幕スーパーの多用は気をつけたほうがいいということである。
 前者はテレビの中の連中が馬鹿に見え、後者は番組を見ている視聴者がおそらく馬鹿になるだろうからだ。

 では、テレビを見なくなってエンタメ的な情報をはたしてどこから手に入れているのかというと、なんのことはない、そのままネットの方に移行しただけである。

 で、「キムタクが総理大臣の役をやっているドラマが高視聴率を獲得」だのといったニュースもやはりネットで知ったわけで、キムタクの総理ドラマは俺は見ていないので内容云々はよく知らないというしかないが、それにしても、キムタクってどの役やらせても「キムタク」になっちゃうから、スゴイネ! 
 きっと電柱とか洗濯機の役やらせても「キムタク」になっちゃうんだろうネ! 
 天才だネ!

 それはさておき、高視聴率ゲットといえば『ごくせん』や『ルーキーズ』といった「教師モノドラマ」も何気にウケているらしい。

 しかしあれもどうも見る気になれないのは、

 「センコーなんてクソくらえだぜ」などと生徒が威勢よくのたまってたのが、教師と生徒が激しくしばきあったりしてたらいつのまにか互いに妙に認め合ったり、クラスの中でも特に威勢のいい生徒の一人が他校のラオウみたいな凶悪な生徒に殺されかけているところへタイミングよく登場した教師が助けてさらにお互いの信頼関係が深まったりなんかして、そうこうするうちついに卒業の時期がやってきて、

 「よっしゃ、みんなで頑張って卒業しようじゃないか!」
  ↓
 「色々あったけど、みんななんとか無事に卒業できたヨ! ヤッタネ!」
  ↓
 「センセー、アリガトー!」
  ↓
 「ジ・エンド」

 みたいな、なんかそんなような感じなんでしょ? 
 どうせ。

 と見る前から大まかなストーリーが容易に予測できてしまうからであり、たとえば、

 「火星に派遣された教師と、地球侵略をもくろむ火星人生徒との心の交流を描いた、感動スペクタクルふう教師ドラマ」

 だったり、もしくは、

 「教師も生徒もどちらも救いようがないほど最低最悪な人間で、男子生徒と女子生徒が盗んだ車の中で夜中にイチャついてたら斧を持った教師が突然襲いかかったり、負けじと生徒の方も教師の自宅にダンプで豪快に突っ込むだのした挙句、最後は登場人物が全員死ぬサイコサスペンスふう教師ドラマ」

 であったりすれば絶対に見てみたいと思うのだが、フジかテレ東あたり、やってくれないだろうか。

 で、テレビを見なくなってわかったのは結局、「見なくてもべつに困らない」ということである。

 ま、テレビなんてそういうものなんだろう。

 テレビ標本箱 (中公新書ラクレ (231))
テレビ標本箱 (中公新書ラクレ (231))
 (↑小田嶋隆氏によるテレビ一刀両断痛快本。これを読んでますますテレビ嫌いになってしまいました……)
posted by とんち番長 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビを見る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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